こんにちは、財前先生です。
2021年11月10日、ジュビリーエースでセミナーを開催していた玉井暁(たまいあきが)が逮捕されたというニュースが入ってきました。
そこで今回は、ジュビリーエースの玉井暁の逮捕のニュースや、ジュビリーエースの投資内容などについて検証授業を行なっていきましょう。
ジュビリーエースの玉井暁が逮捕!まとめ
・ジュビリーエースの勧誘を行なっていた玉井暁が逮捕
・被害総額は約650億円以上にものぼると言われている
・ジュビリーエースは高利回りを謳うハイプ案件
・アービトラージと紹介報酬で稼ぐことができる投資
・出金停止のトラブルが発生し不安の声も上がっている
ジュビリーエースのニュースや玉井暁の逮捕についてまとめると、このような点が挙げられます。
では今回は、ジュビリーエースの玉井暁の逮捕の最新ニュースから、ジュビリーエースの内容を詳しく確認していきます。
ジュビリーエースの玉井暁が逮捕!最新情報
まずは、今回のニュースとなった玉井暁(たまいあきら)のニュースについて情報をおさらいしましょう。
・金商法違反で「ジュビリーエース」関係者7人逮捕 警視庁
【速報】金融マルチ商法で650億円集金か 勧誘の男ら逮捕 「シンガポールの天才が作ったシステムで稼げる」
「AIによる暗号資産の売買益で高配当が得られるなどと」謳い、およそ650億円を集めていたとみられる男らが、10日までに、警視庁生活経済課に逮捕された。逮捕されたのは、玉井暁容疑者(53)ら7人。
玉井容疑者らは、20年6月から11月にかけて、無登録にもかかわらず、出資者6人に対して、金融商品への出資を勧誘するなどした疑いが持たれている。逮捕容疑は金商法違反(無登録業者)。
問題の金融商品は「ジュビリーエース」など。男らは、各地でセミナーを開くなどして、出資者を勧誘していたという。出資者が別の人を勧誘し、利益を得られる「マルチ商法」的なシステムだったとされる。
取材によると、セミナーでは、「シンガポールの天才が作ったシステムでAIが勝手に稼いでくれる」などの誘い文句で、出資者を勧誘していたという。
今回、玉井暁は「貧乏はウイルスだ」などと言い、他7名らジュビリーエースの勧誘でなんと650億円にものぼる莫大な資金を集めたとされています。
被害総額は650億円以上か
今回、逮捕にいたったのは玉井暁ら7名が勧誘を行って集めた資金の650億円ですが、ジュビリーエース以外にも、JENCO、GTRなどの投資は学生や会社員、主婦、高齢者にいたるまで、幅広い年齢層で勧誘が行なわれていました。
現時点で表に出ている被害総額は650億円だと言われていますが、実態はもっと大きな資金が動いていることが推測されます。
ジュビリーエースを始めとしたJENCOやGTRは、2020年の11月から配当金を引き出すことができないといった出金のトラブルが発覚。
警視庁は巨額な勧誘実態の全容解明を進めていると言われています。
玉井暁(たまいあきら)の経歴は?プロフィールや経歴
今回逮捕された玉井暁(たまいあきら)とはどのような人物なのでしょうか?
玉井暁(たまいあきら)の経歴
玉井暁(たまいあきら)とは、ジュビリーエースやビットクラブなどの高金利を謳うネットワークビジネス活動を行なっている人物で、「マルチのカリスマ」と呼ばれている男です。
玉井暁(たまいあきら)の年齢は現在53歳で、27歳から広告代理店をはじめとした幅広いジャンルで起業します。
起業前からネットワークビジネスを経験し、今では誰もが知る「カリスマ」的存在まで上り詰めました。
過去に脱税で逮捕歴あり
玉井暁(たまいあきら)が逮捕されたのは、今回が2度目の逮捕です。
1度目は2013年に脱税で逮捕されており、当時ネットワークビジネスで得た2億8000万円の収入を脱税したと見られて、「所得税法違反」の疑いで逮捕されています。
過去に関わってきた怪しい商材
玉井暁(たまいあきら)が過去に関わってきたネットワークビジネスの商材は、このようなものが挙げられています。
・日本アムウェイ
・ジュビリーエース
・ビットクラブ
・モナヴィージャパン
・ジュネスグローバル
玉井暁(たまいあきら)が関わってきたネットワークビジネスの商材は、金融商品だけではなく、化粧品や栄養補助食品といった多岐に渡る商材を取り扱ってきたと言われています。
玉井暁(たまいあきら)は、紹介していた情報商材のいずれもトップの層で紹介を行っており、それだけでもかなりの紹介報酬を稼いでいたと見られています。
怪しい投資?ジュビリーエースの内容や仕組み
今回逮捕の原因となったジュビリーエースとはどのような投資案件なのでしょうか?
ジュビリーエースを簡単にまとめると?
ジュビリーエースとは、2018年イギリス領ヴァージン諸島で設立されたJUBILEE ACE LIMITEDが運営している投資で、最小のリスクで最大の利益を上げることに特化した、アービトラージを中心に行なっている企業の投資です。
イギリス領ヴァージン諸島が所在地となっているのは、節税対策という説もあり、本社は中国の深センであると言われています。
・会社名:ジュビリーエース(JUBILEE ACE)
・所在地:イギリス領バージン諸島
・本社:深セン(中国)
・創業者:ボビー
・設立日:2018年10月
ジュビリーエースは、アービトラージという運用方法で利益を稼ぐ仕組みです。
ここで、アービトラージについて解説しましょう。
アービトラージって何?
アービトラージとは日本語訳で「裁定取引」を意味します。
裁定取引とは?
裁定取引とは、金利差や価格差割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売るポジションを取ることで、両者のサヤを抜こうとする手法。
両者の価格が収縮したとき反対売買を行うことで投資収益をあげることができます。「アービトラージ(Arbitrage)」「サヤ取り」「スプレッド取引」ともいいます。
※大和証券のHPより引用
アービトラージについてもう少し分かりやすく解説すると、取引所間で価格の差があることを利用した方法で、同一商品を安く購入し、高く販売して利益を出す方法です。
アービトラージは、機関投資家などが、リスクを低くしながら利益を稼ぐ際に利用する手法のひとつとも言われています。
このアービトラージを使うことのできる自動システムをジュビリーエースでは利用することができ、アービトラージで月利10%出せると言った高金利を謳っていました。
問題はネットワークビジネス(MLM)
ジュビリーエースでは、アービトラージの運用で稼ぐ他に、紹介報酬で稼ぐことができるMLM(ネットワークビジネス)の方式を採用していました。
ジュビリーエースでは、紹介者を出せば出すほど大きく稼ぐことができ、直紹介ボーナスや、ペアリングボーナス、リーダーシップボーナスといった、様々な特典が用意されていました。
そのため、ジュビリーエースでは、アービトラージ単体で稼ぐというよりも、紹介者を出して報酬を稼ぐネットワークビジネスの要素が強く、「ジュビリーエースは怪しい」というイメージが強い人も多いはずです。
ジュビリーエースは返金できない?トラブル続出中
事実上出金停止中のジュビリーエースですが、返金はできるのでしょうか?
ジュビリーエースの返金について調べてみました。
ジュビリーエースの返金について
ジュビリーエースの返金については、ジュビリーエース公式より出金スケジュールが案内されています。
スケジュールを見ると、半月ごとに1%の出金が行なわれるというスケジュールです。
送金は現金ではなく、アクアウォレット宛にアクアナイトというコインで着金されています。
元金の回収にはかなりの時間がかかることが分かりますし、今後も順調に返金が進めば問題はありませんが、いつまたトラブルが起きるか分からず、不安の声も挙がっているようです。
【まとめ】ジュビリーエースから学ぶこと
今回は、ジュビリーエースの勧誘を行なっていた玉井暁の逮捕のニュースから、ジュビリーエースの投資について授業を行なってきました。
ジュビリーエースは、高配当を謳うネットワークビジネスの投資で、怪しいビジネスモデルからも「飛ぶのも時間の問題」という声も挙がっています。
ジュビリーエースの勧誘を派手に行なっていた玉井暁の逮捕のニュースは、投資業界にも大きな影響力をもたらしたと言えるでしょう。
高配当を謳う投資案件はとても魅力的にも感じますが、その情報の殆どは詐欺目的の怪しい情報が多く、目先の利益にとらわれて冷静な判断ができなくなってしまうのは危険です。
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本日の授業は以上です。次回の授業もお楽しみに!
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